年を経て
先週末、ひょんなことから久しぶりに母親に会った。
実家を出てから2ヶ月くらい話をしていなかった。そういえば、という感じで。
母の父、僕のお祖父ちゃんにあたる人を僕は知らない。
祖父、祖母は母が小さい頃に離婚していて、次に母が父と対面したのは、高校生の時に祖父の葬儀に参列した時だという。
母も、祖父の事をよく知らないのだ。
最近母のもとに、ある苗字の人から手紙が届いたという。
しばらく誰の事だか分からなかったらしい。
手紙を開けてみると、祖父の兄弟のどなたかが亡くなり、遺産相続の話があるという。
自分の父親の兄弟に会えるという事で、母にとっては思いがけず父について知る機会となった。
当日渋谷で事前に待ち合わせ、母の妹であるおばさんと旦那さん、母、僕は集まって昼ご飯を食べた。
その時に近況の話を聞く。
父は最近仕事が忙しすぎて体を壊してしまったという。
構造計算の仕事をしているものだから、最近の一連の事件による法改正の影響で
仕事が遅々として進まない事も原因だという。
数日後の今日、珍しく精神的に不安定になった僕は、家に電話した。
どんなに辛いときも家に電話をするという選択肢は無かった。今まで。
ただ、今回は何故か家に電話しようと思ったのだ。
ただ父、母それぞれが心配だったというのもあるし、全てを受け入れてくれる親という存在に甘えたかったのも事実だ。
そうしてかけた電話。なかなか呼び出し音がとまらない。
すると、しばらくして父が電話をとってくれた。
元気か?
元気だよ。なんか体壊しちゃったらしいじゃん。
あぁ、そうなんだよ。うつ病だって。
・・・・
あ、そうなの?ちゃんと休まないと駄目だよ。
この言葉は反射的に出てきた。
会話もできた。
でも、ショックだった。文字通り。
年をとっても、マイペースで健康マニアな父がまさかうつになるとは思いもせず。
そのショックは未だに僕をとらえている。
世の中に絶対というものがないのはわかっている。
それでも、あんなに元気な父親が。。。と。どうしてなかなか。
父との短い会話の後に母と長く話していた。久しぶりの事だ。
母がまさしく自分の父親がいないことで余儀なくされてきた苦労、それを乗り越えてきた母。
母は、実は、ある意味修羅場をくぐってきているんだ思った。精神的な修羅場。
母と交わした内容はところどころとびとびだ。感情的になる自分を抑えようとしていたり、
疲れてぼーっとしていたのだろう。
ただ、こんなにも聞こえてくる声が心地よいと思った事はなかった。
実家を出てから2ヶ月くらい話をしていなかった。そういえば、という感じで。
母の父、僕のお祖父ちゃんにあたる人を僕は知らない。
祖父、祖母は母が小さい頃に離婚していて、次に母が父と対面したのは、高校生の時に祖父の葬儀に参列した時だという。
母も、祖父の事をよく知らないのだ。
最近母のもとに、ある苗字の人から手紙が届いたという。
しばらく誰の事だか分からなかったらしい。
手紙を開けてみると、祖父の兄弟のどなたかが亡くなり、遺産相続の話があるという。
自分の父親の兄弟に会えるという事で、母にとっては思いがけず父について知る機会となった。
当日渋谷で事前に待ち合わせ、母の妹であるおばさんと旦那さん、母、僕は集まって昼ご飯を食べた。
その時に近況の話を聞く。
父は最近仕事が忙しすぎて体を壊してしまったという。
構造計算の仕事をしているものだから、最近の一連の事件による法改正の影響で
仕事が遅々として進まない事も原因だという。
数日後の今日、珍しく精神的に不安定になった僕は、家に電話した。
どんなに辛いときも家に電話をするという選択肢は無かった。今まで。
ただ、今回は何故か家に電話しようと思ったのだ。
ただ父、母それぞれが心配だったというのもあるし、全てを受け入れてくれる親という存在に甘えたかったのも事実だ。
そうしてかけた電話。なかなか呼び出し音がとまらない。
すると、しばらくして父が電話をとってくれた。
元気か?
元気だよ。なんか体壊しちゃったらしいじゃん。
あぁ、そうなんだよ。うつ病だって。
・・・・
あ、そうなの?ちゃんと休まないと駄目だよ。
この言葉は反射的に出てきた。
会話もできた。
でも、ショックだった。文字通り。
年をとっても、マイペースで健康マニアな父がまさかうつになるとは思いもせず。
そのショックは未だに僕をとらえている。
世の中に絶対というものがないのはわかっている。
それでも、あんなに元気な父親が。。。と。どうしてなかなか。
父との短い会話の後に母と長く話していた。久しぶりの事だ。
母がまさしく自分の父親がいないことで余儀なくされてきた苦労、それを乗り越えてきた母。
母は、実は、ある意味修羅場をくぐってきているんだ思った。精神的な修羅場。
母と交わした内容はところどころとびとびだ。感情的になる自分を抑えようとしていたり、
疲れてぼーっとしていたのだろう。
ただ、こんなにも聞こえてくる声が心地よいと思った事はなかった。
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