木曜の夜、凍える
ダウンタウンに行った。
そこには文字通り「軒並み」バーが並んでいる通りがあって、木曜の夜は週末を待ちきれない学生が集まってくるのだ。
ダウンタウンにはアメリカに来てからよく来ている。最初の一年は行かなかった週が無いくらい週末ここに来ていた。今学期になって極端に回数が減ったものの、今日みたいにたまに飲みにいく。
バーには大学生しかいないと言っても過言ではない。
しかも1つの学校の生徒しかいない。
ということは、みんな学校の人間関係の続きなのだ。
もしくはそこから広がる人間関係を期待してみんなめかしこんでくる。酒を飲んで、何かが起こる期待感を胸に、昼と違う場所に同じ人たちが流れるのだ。昼間は声をかけあうか、軽くハグする人たちが、バーにくるとみな頬にキスをして会話が始まる。
ところで、このかた初めて今日もうここに来るのはよそうかと思った。
あ まりに居心地が悪い。頼んだ酒はまずいし、一緒に飲みにきていた友達がほとんど卒業してしまったし、ここにきている奴らはみんな僕とは違う目的できている。男も女もいか に自分が魅力的か見せようとしてそこで目一杯頑張っている。そんな中で恋愛ゲームに興味の無い外国人にとって、バーに漂う尖った雰囲気がうっとうしく思えた。恋愛に興味が無いのではない。彼らのやり方が肌に合わないし、みんな子供だ。た だ、座ってじっくり飲める場所が懐かしくなった。一緒に来ていた友達も違うダウンタウンではなくて違う年齢層のいるバーに行けば良かったな、と言っていた。若い子たちが多いバーより、街の親父、おばさんがいるバーのほうがまだましな気分だった。
二軒目のバーが閉まってから、近くのフラットハウスに行く事になった。
もう帰り たかったが、クリスが「最後のビール(言い掛かり)を飲みに行く」と言って聞かない。彼はいつもこうだ。一旦言い出したら意見が変わらない。それ がみんなにとってすばらしい事だ、と自信を持って言い出しそうなくらい真面目な顔して主張する。そんな彼に大抵の人は折れる。ただのわがままなんだけどね。
だだっぴろくて散らかり放題の家で飲む。しばらくすると家主たちが寝に上の階にあがっていった。それなのに音楽のボリュームを上げて、一人で踊っている我がルームメイト。
でもいつのまにか僕まで、不思議と明日の事を忘れて、その瞬間を楽しもうと思い始めていた。まんまとクリスに飲まれたという事になるが、ここまで来たら楽しまずにどうする。
音楽が続いていてみんながソファに座ってくつろいでいる時間が一番だった。ベンがいて、ビクトル、アンドレス、クリスがいて。
帰りの車の中で何が今自分にとって必要で、大切かを考えていた。
そろそろおぼろげではなく、言葉にあてはめて形にするべき時なのだと思う。
そこには文字通り「軒並み」バーが並んでいる通りがあって、木曜の夜は週末を待ちきれない学生が集まってくるのだ。
ダウンタウンにはアメリカに来てからよく来ている。最初の一年は行かなかった週が無いくらい週末ここに来ていた。今学期になって極端に回数が減ったものの、今日みたいにたまに飲みにいく。
バーには大学生しかいないと言っても過言ではない。
しかも1つの学校の生徒しかいない。
ということは、みんな学校の人間関係の続きなのだ。
もしくはそこから広がる人間関係を期待してみんなめかしこんでくる。酒を飲んで、何かが起こる期待感を胸に、昼と違う場所に同じ人たちが流れるのだ。昼間は声をかけあうか、軽くハグする人たちが、バーにくるとみな頬にキスをして会話が始まる。
ところで、このかた初めて今日もうここに来るのはよそうかと思った。
あ まりに居心地が悪い。頼んだ酒はまずいし、一緒に飲みにきていた友達がほとんど卒業してしまったし、ここにきている奴らはみんな僕とは違う目的できている。男も女もいか に自分が魅力的か見せようとしてそこで目一杯頑張っている。そんな中で恋愛ゲームに興味の無い外国人にとって、バーに漂う尖った雰囲気がうっとうしく思えた。恋愛に興味が無いのではない。彼らのやり方が肌に合わないし、みんな子供だ。た だ、座ってじっくり飲める場所が懐かしくなった。一緒に来ていた友達も違うダウンタウンではなくて違う年齢層のいるバーに行けば良かったな、と言っていた。若い子たちが多いバーより、街の親父、おばさんがいるバーのほうがまだましな気分だった。
二軒目のバーが閉まってから、近くのフラットハウスに行く事になった。
もう帰り たかったが、クリスが「最後のビール(言い掛かり)を飲みに行く」と言って聞かない。彼はいつもこうだ。一旦言い出したら意見が変わらない。それ がみんなにとってすばらしい事だ、と自信を持って言い出しそうなくらい真面目な顔して主張する。そんな彼に大抵の人は折れる。ただのわがままなんだけどね。
だだっぴろくて散らかり放題の家で飲む。しばらくすると家主たちが寝に上の階にあがっていった。それなのに音楽のボリュームを上げて、一人で踊っている我がルームメイト。
でもいつのまにか僕まで、不思議と明日の事を忘れて、その瞬間を楽しもうと思い始めていた。まんまとクリスに飲まれたという事になるが、ここまで来たら楽しまずにどうする。
音楽が続いていてみんながソファに座ってくつろいでいる時間が一番だった。ベンがいて、ビクトル、アンドレス、クリスがいて。
帰りの車の中で何が今自分にとって必要で、大切かを考えていた。
そろそろおぼろげではなく、言葉にあてはめて形にするべき時なのだと思う。
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